福岡エリアマーケティング

渡辺通5丁目のエリアマーケティング

天神1丁目のすぐ南側に位置する渡辺通5丁目エリアについてご紹介します。

【渡辺通の基本情報】

渡辺通全体図
南北は住吉通り(城南線)から国体道路(202号線)まで直線距離で約850m、東西は春吉公園通りから薬院新川まで約600mのエリアで、一般的なイメージでは5丁目と4丁目北部は「天神エリア」、4丁目南部と3丁目・1丁目が「渡辺通エリア」、2丁目は「薬院エリア」、春吉公園通り沿いが「春吉エリア」で認識されていることが多いです。

「渡辺通」というと地名と大通りの名前があるため、ややこしくなってしまい“○○のあたり”で表現することと渡辺通2丁目と4丁目は薬院駅を中心として考えるため薬院エリアと思われることが多くなっています。


【渡辺通5丁目ってどんなところ?】

渡辺通り、国体道路に接する春吉の西隣のエリアです。
エリアの中心を川で分断されており、雰囲気がガラッと変わることから渡辺通5丁目は川の北部が天神エリア、川南部が春吉エリアと認識されている方も多いかもしれません。
昔はキャバレーミナミという大型キャバレーが存在していて、その影響から今でも深夜帯営業の飲食店が多い夜の街となっています。
あまり馴染みのない方には暗く怖いエリアに見えるかもしれませんが、単身者向けマンションや一軒家も多く見られ、天神の中心地に近いながらもベッドタウンとしての機能も有しています。
西鉄福岡天神駅と地下鉄七隈線天神南駅が直近にあり交通アクセスが良いというのも特徴で、そのアクセスの良さからホテルが多く存在します。
今年は渡辺通沿いには新たなビジネスホテルも開業予定で、そのホテルの1階にはドラッグストアの入居が決まっていて人の流れが若干ながら変わってくることも予想できます。
エリアの近くには九電をはじめとするオフィスが多くあり、ワンルームマンションも多いことから、ビジネスマンから若者まで幅広い年齢層をターゲットとすることができます。
地下鉄七隈線が博多駅まで沿線する平成32年までに今より一層の発展が期待されています。


【渡辺通5丁目の交通アクセス】

エリアに隣接する形で地下鉄七隈線天神南駅があり、渡辺通4丁目交差点(大丸、三越の交差点)を起点として対角に西鉄大牟田線福岡天神駅が近いため交通アクセスは最高レベルに良いエリアです。
このアクセスの良さは七隈線の博多駅までの延長により今後一層高まることが約束されており、商業店舗比率は今後も上昇すると予測されています。


【渡辺通5丁目の人通りについて】

下の地図では 丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
渡辺通5丁目
端的にいうと渡辺通4丁目交差点に近くなればなるほど人通りが多くなります。
エリア内に入っていくと極端に人通りが減少する印象を受けますが、これは表通りの人通りがとても多いため比較して少なく感じるのが原因で深夜でも他のエリアに比べても人通りが多いエリアといえます。
本エリアは薬院新川によって2つの区画に分けられていて、お踊りを除いた裏通りの人の量は、川から南側のエリアの方が活性しています。
最近開通した渡辺通からキャナルシティ博多へ繋がる新道の影響によって、これまで人の少なかった南側にも人通りが多く見られるようになってきていて、全体に満遍なく人通りがあるソツのないエリアとなってきています。
福岡の主要な駅が近いことで、少し歩けば人通りの多い路面に出ることができ、エリア内のどこでも集客がしっかりとできることがこのエリアの強みです。


【渡辺通5丁目の狙い目】

もちろんながら大通り沿い、特に渡辺通沿いが一番の狙い目となります。
渡辺通沿いには1階が店舗区画となっているビルが多くありますので、この付近の路面店は狙い目となります。
エリアの裏通りは古い建物が多く、坪当り月額賃料水準が安い物件が多く存在します。
古い建物が多いことと天神ビッグバンによる助成の影響もあり、新築か建て替えの頻度が比較的高いエリアです。
物件が出る頻度が高めですから、夜系のお店をやろうとしてらっしゃる方にとって渡辺通5丁目は充分に検討できると思います。
是非、付近の路面店に足を運んでみて、エリアの良さに触れてみていただきたいと思います。


ここで、皆様の参考になりそうな渡辺通5丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・炉ばた雷橋
・Tiki
・肉の雷橋
・リバコマ
・中華そば郷家 天神店
・荒木
・春吉金剛園
・禅
・リバーサイドコマツ
・がちまやぁ
・やまさん
・まき野
・鮨 田可尾
・弥太郎うどん
・酒峰
・雷餃子
・もつ鍋やましょう
・F ridge
・パティスリージョルジュマルソー
・Walker juice
・やきとり六三四


『Tiki』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40032551/
Facebookページ↓
https://ja-jp.facebook.com/Tiki.Fukuoka/
福岡市中央区渡辺通5丁目24-38

渡辺通でカレーといえば…というくらい有名なのですが、大丸裏の天神南の交差点から川に向かって歩くと『金剛園焼肉店』というお店がありその脇のちょっと怪しげな小道を抜けた先にある飲食店には見えない一軒家のお店で、路地の突き当りに昔のボンカレーのような顔はめ看板があるのでかろうじてわかるくらいの場所がかなりわかりづらい文字通りの“隠れ家”です。
1階はキッチンとカウンター席、2階はテーブル席がならんだ意外と広い空間で、内装はカフェのようなゆったりできそうな雰囲気です。
カレーは南インド系のさらりとしたルーでタイ米の最高級品のジャスミンライスを使用しており、タイの激辛唐辛子のプリッキーヌで辛さを調節するスタイル、入れなくても割と辛めなため、辛さを和らげられる温泉卵のトッピングもできます。
こちらのお店は南インドカレーを提供している他のお店に比べてルーにコクがあり、ガツンと辛さがくるのではなくスパイスの味の後じわじわとくるのが、クセになり再来店する人が多いようです。
付近にカレー屋さんがないこととオフィスビルも多く天神南駅から徒歩1分とアクセスもいいことから、行きやすい環境であることと一見私有地である路地裏に踏み込んでいくちょっとしたドキドキ感がただ“美味しいカレーを食べた”という記憶よりも印象に強く残りますし、前の道を通っているだけでは見つけられにくいお店を知っているという特別感と優越感から友達を連れて行ってビックリさせたいと思う人も多いのではないでしょうか。


『Walker juice』
HP↓
http://www.walker-juice.com/
instagram↓
http://instagram.com/walker_juice_official
福岡市中央区渡辺通5丁目25-13

大丸裏の天神南の交差点にあるフレッシュネスバーガーの脇道を入ってひとつめの交差点にレトロな雰囲気の建物にブルーグレーのドアとテントがあるこちらの『Walker juice』があります。
ここは「コールドプレスジュース」のお店で、コールドプレスジュースは野菜やフルーツを“低温低圧圧搾方式”という熱を加えることなくじっくり押しつぶしながら時間をかけて搾汁した、水分を一切加えず野菜や果物の酵素やビタミンを壊すことなく摂ることができる野菜やフルーツの繊維部分を取り除いたミックスジュースです。
そして若い女性ではある普段食べる固形物を一時的にやめ、一定期間このコールドプレスジュースだけで過ごす「体内洗浄(ジュースクレンズ)」という健康法が流行しています。
300mlで1000円以上するのでかなり高価なものですが、美容のためなら出費は惜しまない女性は多く、2015年7月に渡辺通店ができ、その翌年の2016年10月には大名に2号店となる『WALKER JUICE DAYS』を出店するほど人気が高くなっています。
渡辺通ではテイクアウト形式のみですが、大名店ではイートインスペースを設けており、話題のスーパーフードや健康のために研究された食事を頂くことができます。
事前予約で限定の弁当を販売したり、焼かずに極力生の食材でつくる「ロースイーツ」の講習会をしたり、バレンタイン限定のチョコレートを出したり…とそれだけでも十分口コミで集客できそうですが、インスタグラムに投稿してある写真の撮り方が上手いので、女性向けのお店をされる方には是非参考にされてみてはいかがでしょうか。



【最後に…】

いかがでしたでしょうか。天神エリアのすぐ南なのに下町っぽさが残る渡辺通5丁目についてご紹介してまいりましたが、魅力は伝わったでしょうか?
国体道路と渡辺通り沿いに目が行きがちですが、前を通る人が少なくても、かなりわかりづらい場所にあっても、繁盛するお店が多いのが渡辺通という地域性なのかもしれません。
アクセスがいいのに建物が古い、路面から見えにくい等の理由で家賃が思ったより安いことも多く、周辺に勤めている人も多ければ住んでいる人も多く、買い物帰りにフラっと飲みに行きやすいことを考えると、決して派手ではありませんがいい物件というのは多いのかもしれません。
昼と夜と見え方が変わってくるので、通常内覧では昼間に周辺状況をみますが、こういったディナータイム~深夜帯営業のお店が多いところは夜の時間帯に行ってみるとまた全然違った雰囲気で、昼間とは違うその物件のよさがみえてくるのではないでしょうか。