福岡エリアマーケティング

博多駅前4丁目のエリアマーケティング

【博多駅前の基本情報】

駅前全体図
南北は百年橋通りから国体道路と御笠川が交わるところまで直線距離で約1.9km、東西は博多駅からキャナルシティイーストビル東側のあたりまで直線距離約850mのエリアで、北から南へ1~4丁目と並んでいます。


【博多駅前4丁目ってどんなところ?】

博多駅前地区の最南端、「住吉通り」「こくてつ通り」「JR高架下」に囲まれたエリアで、博多駅周りの中心部から離れているものの、ホテル、マンション、飲食店、消防署や予備校、企業オフィスが多く存在するエリアです。

ひと昔前までは、博多駅から少し離れていることから商業地区として強いエリアではありませんでしたが、博多駅周りの観光客、ショッピング客の増加により飲食店出店候補地として人気が高まってきているエリアとなっています。

とはいえ、マンションとオフィスビルが多い場所ですから、博多駅前4丁目付近で活動する人をターゲットとする地域密着の戦略が必要となります。

エリア内の南側に行くほど商業地区としての強さが弱まる傾向にあり、住吉通りに近いほど商売がしやすい傾向にあります。
しかし良い場所は賃料が当然ながら高くなりますので、賃料帯とのバランスをしっかりと見極める必要があります。

ターゲットとしては、サラリーマン、ファミリー、単身者若者と幅広い属性の方々が活動していますが、オーソドックスな狙い目としてはサラリーマンになってくるでしょう。

博多駅東の合同庁舎周りほど路面店が発達していないので、良くも悪くもこれから発展する伸び代を残したエリアであると言えます。


【博多駅前4丁目の交通アクセス】

当然ながら博多駅がメインの交通手段となります。
南北に約900メートルの長さのあるエリアですから、南側に行くほどアクセスが悪くなります。

このため、南側に行くほど店舗もマンションも家賃が安くなります。

バスは住吉通り沿いの「駅前4丁目」から渡辺通1丁目経由の天神行き~西区方面、薬院経由の六本松・城南区・早良区南部方面へ行け、こつてつ通りの「住吉4丁目」・「美野島1丁目」のバスからは竹下・大橋方面へ行けます。

エリア南の百年橋通りにある「美野島2丁目」まで行くと平尾方面へもアクセスできます。


【博多駅前4丁目の人通りについて】

下の地図では博多駅前4丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
歩行者数
住吉通りに多くの人通りが確認できます。

これは住吉通り沿いにオフィスビルが多いためでサラリーマンの往来を多く観測できます。
また、住吉通りから少し入った小さな路地にも人通りがあります。

次点では、こくてつ通りと消防署の面する東住吉通りに人通りを見ることができますが、どちらも南に行くほど人通りは少なくなってきます。

JR高架下付近にも人通りを若干確認できますが、この付近を通る人は通勤通学者が主となります。

総じて、住吉通り付近に経済的に価値のある人通りがあると考えて良いと思います。


【博多駅前4丁目の狙い目】

これまでのお伝えした調査結果から、住吉通り付近が最も商売がしやすいと言えるでしょう。

ただし、博多駅前4丁目付近で活動するサラリーマンの方々の最終的な目的地は、あくまで博多駅となります。

博多駅4丁目エリアは地理的に、それらの人々を迂回させて歩いていただいて呼び込む必要があるため、歩いて来てもらうだけのサービスや価格設定が必要になる点は注意が必要です。

博多駅前2,3丁目と比べると博多駅方面に向けて大通りを挟んで外側に位置する立地の不利をしっかりと理解して、辛めに賃料帯を吟味して勝てる集客戦略を組むことが、このエリアで成功するために必要なことと言えそうです。

最近は博多駅周りの物件が不足していて、博多駅前4丁目エリアの賃料も高騰しています。
不利な賃料帯で契約するくらいなら、別のエリアで勝負することを念頭に入れて物件選びをする必要があるでしょう。


ここで、皆様の参考になりそうな博多駅前4丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・鮨 安吉(寿司)
・キッチングローリ(洋食)
・鳥鶏研究団(地鶏)
・慶州ほるもん 駅前店(焼肉)
・九一郎(ふぐ料理)
・博多商店 博多駅前店(ラーメン)
・たんや義宗(牛タン屋)
・博多とりかわ大臣 駅前串房(焼鳥)
・つぼみ屋(居酒屋)
・赤のれん和亭(ラーメン)
・侍.うどん(うどん)
・博多わらしべ(居酒屋)
・串揚げひょうたん 博多店(串揚げ)


『鳥鶏研究団』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40034551/
福岡市博多区博多駅前4丁目31-11

鳥鶏研究団は、博多消防署から歩いてすぐのところに位置します。
JR博多駅博多口を出て予備校の代々木ゼミナール方面へ歩いていくと、博多駅前3丁目信号があります。

その三叉路を左折すると、JR鹿児島本線の高架が見えるので、その高架沿いを下っていきます。
高架沿いに入って4つ目の角のビルの1階に店舗があります。

1階といっても、店舗のすぐ下は地下駐車場への入口であるため、右横の通路から入っていくと店舗入口があるのです。

外から見ると、店舗の情報は窓部分と看板であり、視認性が良いとは言えません。
しかし夜は予約必須で満席であることが多いのです。
昼はラーメン屋、夜は鶏料理メインの居酒屋兼ラーメン屋として賑わっています。

こちらのお店のウリは鶏の希少部位を味わえること。 レバーとハツをつなぐ部位の「つなぎ」、ひざ、ふあ(肺)など、ここでしか食べられないものがたくさんあります。
普段焼鳥店で食べられる部位ももちろん美味ですが、美味しく焼いた希少部位は一番に頼みたいもの。

そしてランチタイムのラーメンは鶏チャーシューの乗った鶏白湯ラーメン。
臭みがなく上品なお味は、スープまで飲み干してしまいます。
夜も味わうことができるので、〆の一杯に是非。
お昼も夜も繁盛しているお店、というのは理想的ですが、なかなか上手くいかない事も多いでしょう。こちらのお店がそれを叶えているのは、「鶏の研究」…こだわりが味になり、しっかりお客様に伝わっているからだと感じます。


『侍.うどん』
Facebookページ↓
https://www.facebook.com/soma0308/
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40033482/
福岡県福岡市博多区博多駅前4-36-20 内山ビル 1F

『博多うどんの革命』と言われるうどん屋さんとはどのようなものか、想像がつくでしょうか。

うどんというものは丼のなかに乳白色の麺とお出汁、そして各々の具材がのってくるというスタイルが一般的ですが、こちらはそのスタイルの他にも様々なうどんを開発し話題になっている人気店です。

こくてつ通り沿いを南に行き「美野島北」の交差点の北東角のビルにこの『侍.うどん』があります。

博多駅からは15分ほどの距離に位置し、大通り沿いとはいえ店舗専用の駐車場があるわけではない不利な立地でも、しっかりと戦っています。

店名になぞらえた『侍.うどん』は、簡単に言えば“ごぼう天肉うどん”なのですが、
ごぼううどん
侍の象徴の刀のように長さ20cmほどの長さに切られた細長いごぼう天が2本、刀を交えたような形で登場します。

福岡では数件、ごぼう天に特徴をもたせ話題になっているところがありますが、その難点は“食べづらい…”。

しかしこの侍.うどんは
・特徴があり、SNS映えする
・侍=刀のイメージでコンセプトがしっかりしている
・麺を食べるときに邪魔にならない
といういいこと尽くしです。

「野菜増し」といううどん屋では聞いたことがないトッピングもあり、その盛り方が女子好みのカフェメニューのよう!!
野菜増し①野菜増し②
女性にも男性にもウケるメニューがあることで、みんなで来やすく、“うどん屋に行く”という何気ないことでもワクワク感が生まれ、行く動機づけになりますね。

また、期間限定で他のジャンルの人気店(カレーのAfterglowや四川料理 巴蜀)とコラボしたり、曜日限定・季節限定のスペシャルメニューを出したり、うどん屋というものの無限の可能性を知らしめてくれるお店でないかと思います。