福岡エリアマーケティング

住吉のエリアマーケティング

【住吉の基本情報】

全体図
南北はRITZ5から国体道路まで直線距離で約1.2km、東西は博多駅前4丁目交差点から那珂川までの直線距離約600mのエリアで、キャナルシティがある北側から1丁目~5丁目と南側に向かって並んでいます。


【住吉ってどんなところ?】

博多駅前の隣町で、キャナルシティから美野島までの広い面積のあるエリアで、面積が広い分キャナルシティ付近と美野島方面ではまるで様子が異なります。

エリアは大きく3つに分けることができます。

1つはエリア北側のキャナルシティエリアで、このエリアはキャナルシティと中州の集客力に支えられており、将来的に地下鉄の中間駅ができることもあり賃料が高めに設定されていることが多い場所です。

南側は住吉通りで南北に分けることができ、2つめが北の住吉神社付近のエリアで、3つめは南の精華女子高付近のエリアとなります。

キャナルシティ付近のエリアには住吉の中で最も人が集まります。
これはキャナルシティの集客力もさることながら、中洲や櫛田神社、川端商店街による集客も大きな要因です。


客単価も高めに設定できるため様々な飲食店業態の出店候補地域としても充分に検討できる場所ですが、賃料は割高ですから常に席を埋めることができる業態と集客戦略が必要となります。

2つめの住吉神社付近のエリアになると、居住地区の比率がグッと高くなり、他の地域からの集客力はガクンと落ちます。

このため比較的安い賃料の物件が多くなるのですが、博多駅前エリアに近くオフィスも非常に多いため賃料と契約面積のバランスが良い物件であれば充分に出店検討可能なエリアであると思います。


3つめの精華女子高エリアは、特殊なエリアで深夜帯に営業するバーが密集している路地と飲食店がちらほらと出店している路地と住居区画が入り乱れたエリアとなっています。
マンションも多く建設されている上にオフィスも多い場所ですから、常連客を掴めば安定的な経営を実現することが可能なエリアです。

広い地区ですから位置によって大きく性格が異なるエリアですが、総じてオフィスが多く、ホテルも充実しているエリアで、ビジネスマンのみならず観光客の来店が期待できるので、このようなターゲットを想定している方には是非検討していただきたいエリアです。

ちなみに、皆様の希望エリアに挙がる頻度はかなり少ないエリアです。
注目されていない分、穴場であり、お得な物件を取得できる可能性を秘めたエリアと言えます。


【住吉の交通アクセス】

現時点での最寄り駅は、地下鉄中洲川端駅とJR博多駅となります。
バス停も多く、全体的に交通利便性は高い方だと思います。
エリアを南北に分けるように貫く住吉通り(城南線)は、明治通りや国体道路に比べて渋滞になりにくく、天神や薬院、平尾方面へ移動する車が多く見られます。

博多駅までの距離はまずまずあるので、このエリアに住む方は自転車を活用して生活されている場合が多いです。

将来的に地下鉄七隈線の中間駅ができた時には、キャナルシティ付近のエリアの集客力はより一層高まるでしょう。


【住吉の人通りについて】

下の地図では住吉の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
歩行者数
キャナルシティ周辺エリアは、福岡市の中でも屈指の人通りです。
平日、休日を問わず往来があるのが特徴です。
ただし、キャナルシティ内に人が集まっていく上にキャナルシティ内にも有力な飲食店があるため人通りの多さによる恩恵は想像よりも受けにくいかもしれません。

住吉神社周辺エリアはこくてつ通りと住吉宮前通りに歩行者と車の交通量が見られます。
この道からそれて小さな路地に入ると住宅地になり、人通りは極端に少なくなるので通常のお店をするには難しいでしょう。

精華女子高周辺エリアには、こくてつ通り、小柳通り、県道553号線の3本に歩行者と車の交通量が見られます。
こちらのエリアもこの3つの路地から離れると住宅地となっていますので、小さな路地にはほとんど人通りがありません。


【住吉の狙い目】

キャナルシティ周辺は人が集まり商売がしやすいエリアですので、面する通りと坪当り賃料のバランスによって出店可否を決めることとなります。
このエリアの中でも国体道路やはかた駅前通りに近い場所の方が路面を歩く人の数があるため、キャナルシティに集まるお客以外の集客をしやすいです。

住吉神社周辺及び精華女子高校周辺エリアは、少し路地を外れると全く人が通らないので、人通りのある大きめな路地(住吉通り、住吉宮前通り、こくてつ通り、小柳通り、県道553号線)に面する、もしくは通りに近い物件が狙い目となります。

住吉通り、こくてつ通り沿いには歩行者よりも車の交通量が多く、車の通行量が高いために建物の価値を定める路線価も高いために大家が国に支払う固定資産税が高い建物が多いです。
つまり歩きのお客を捕まえる業態にとっては実力よりも高い賃料が設定されている場合が非常に多いです。

ただし、この大通り沿いにはオフィスビルが多く立ち並んでいますので、この大通りから逸れた位置にはオフィスビルのお客狙いのお店を構えることができます。

また、住吉宮前通り、小柳通り、県道553号線の方が安くて、集客ができる物件が見つかり安い傾向にあります。

住吉エリア全体で言えることですが、エリア周辺にはオフィスビルが多く存在しますので、ビジネスマンターゲットの業態がフィットしやすいエリアであると言えます。



ここで、皆様の参考になりそうな住吉地区で人気のお店をご紹介します。

・欧風ライスカレーKen’s(カレー)
・ばかとあほ 住吉本店(焼肉)
・地球屋 住吉本店(東南アジア料理)
・文化屋カレー店(カレー)
・博多らーめんShin-Shin住吉店(ラーメン)
・欧割烹 清水(創作料理)
・入船食堂(ラーメン)
・游心(餃子)
・博多 い津み(ふぐ料理店)
・熊泰精肉堂(焼肉)
・koga(割烹)
・嵯峨野(懐石料理)
・ビストロ アン・ココット(フレンチ)
・すし・魚処 のへそ 博多店(居酒屋)
・まかない屋(海鮮料理)
・南翔饅頭店 福岡店(中華料理)
・えびすやうどん(うどん)
・フィッシュ&オイスターバー 福岡キャナル・グランドプラザ店(オイスターバー)
・博多とりかわ大臣 住吉串房(焼鳥)
・カフェオットーシクロ(カフェ)
・Beef 泰元(ステーキ/ハンバーグ)
・おおいし 住吉店(もつ鍋)


『欧割烹 清水』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40039677/
(移転前)食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400105/40030996/
福岡市博多区住吉5丁目10-25

以前は警固3丁目の福岡市営地下鉄「桜坂駅」の方で人気があったお店で、移転後は住吉通り(城南線)沿いのロイヤルホストから小柳通りへ入り南に進み、住吉公園を過ぎたところから西側の小道に曲がりマンションの向かいにあるダークブラウンのシックな建物の大人の隠れ家になっています。

店内も黒やダークブラウンを基調としたシックな色合いで刺し色になっている赤いチェアがオシャレさを増しています。
席はL字のカウンター席と小上がりの個室がひとつとあり、ゆっくり一人で飲みたいときや大人の雰囲気を味わいたいときにはぴったりな空間になっています。

店名にも入っている欧割烹は和の食材と洋(欧)の食材をコラボレーションした創作料理のことで、低温調理を取り入れ、食材の甘みや旨味を引き出す技がかけられた料理が美しい器に盛られており、目で見て楽しい・食べておもしろい、と感動し“また行きたい”と虜になるようです。

ランチコース3,000円、ディナーコース10,000円とリーズナブルな価格帯が多い住吉の南側エリアでは、なかなかお値段がはる印象です。

しかしお客さまは警固・桜坂にあったときからのファンの方が多く、基本的にはゆっくりと食事を楽しみに来る方で、ランチコースも1時間半くらいかけてじっくり楽しませるため、値段だけ聞くとかなり高いと思ってしまいますが、料理の感動がプラスされる分満足度が高く、むしろ安いと思う人もいるほどです。

食材の組み合わせ方やアイディアがとても面白いお店ですので、参考にされてみてはいかかでしょうか。


『えびすやうどん』
Facebookページ↓
https://www.facebook.com/Ebisuyaudon/
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400101/40033527/
福岡市博多区住吉2丁目16-8

キャナルシティから住吉神社へはしる住吉宮前通りを2分ほど南に歩いたところにこの七福神のエビス様をモチーフにした『えびすやうどん』があります。

福岡が実はうどんが有名というのは何度かお話ししましたが、なんとこの『えびすやうどん』は2014年のうどん日本一決定戦「U-1グランプリ」準優勝のお店なのです!

博多のやわらかめのものと讃岐うどんの中間くらいのかたさの麺で幅広く受け入れられやすいというのも一つ人気の要因ではないでしょうか。

一番人気は「カルビぶっかけ」680円で、平打ちうどんに小さくカットしたカルビ肉を甘いタレで炒めたものとネギ・刻みのり・天かすをトッピングし、卵黄を乗せたもので、一般的な肉うどんとは違うお肉とうどんのコラボレーションを楽しむことができます。

また、「スタミナうどん」というぴり辛だしのうどんを卵でとじたメニューもあります。セットで頼むとご飯やたくわん、きざみのりがついており、うどんを食べ終わった後に残ったぴり辛のお出汁の中へごはんをいれて雑炊にし、お好みでたくわんや刻みのりを加えて〆るうどんだけでは物足りない人にぴったりの一品です。

このえびすやうどんがあるエリアはキャナルシティに近く、観光客とその周辺に住む人だけでなく、実はひとつ東の通りのこくてつ通り沿いにはTVQをはじめ、数々のオフィスビルが立ち並んでいるため、一見人通りに乏しい通りではあるものの、ランチの需要はけっこうあるのです。
また、地元の人でも知らない人がいらっしゃいますが、キャナルシティ内にもビジネスセンタービルというオフィスエリアがあり、USENやショールームから中・上層階は事務所として利用されています。
ここから徒歩5分圏内であればランチ需要は十分キャッチできると思います。


【最後に…】

いかがでしたでしょうか。
キャナルシティらへん…というイメージが強い住吉エリアをご紹介してまいりましたが、オフィスエリアであるという認識がある方は少なかったのではないでしょうか。
また、意外と南北に広く一口に「住吉」といえど、住吉通りを境に雰囲気はガラッと変わります。
大通り沿いはなかなか物件が出にくいのと、割と強気な賃料で出されることが多いため、個人で飲食店をされる場合は大通りから一本入ったところがオススメにはなります。
そして住吉に行く際は大通りを何本も渡ってくるか、回り道のルートが多く、直線距離的にはそうでもないのですが体感時間が長くかかったと思いやすいところではあります。

そのためキャナルシティ近辺以外の飲食店は“わざわざ足を運ぶ”という印象を持たれることを考えると、逆に食に対するこだわりがある人々をキャッチできるということにもつながります。
現に、住吉エリアには福岡・佐賀のミシュランに載った「嵯峨野」やふぐ料理店の「い津み」などの懐石料理や割烹が多く、ハイクラスの人々が利用しているエリアであることもわかります。
こだわりの料理で戦いたい方には是非検討していただきたいエリアですね。