福岡エリアマーケティング

薬院3丁目のエリアマーケティング

【薬院の基本情報】

薬院全体図
南北は九電記念体育館の区画からTOPPANビル直線距離で約900m、東西はTOPPANビルから西光寺のあたりまで約850mのエリアで、大正通り~高宮通りと城南線という大通りがあるため、薬院全体的に大通り付近はオフィスビルや物販店が多く、通りから入るとマンションが乱立しているようになります。


【薬院3丁目ってどんなところ?】


薬院エリアの南東部分、城南線と薬院新川と高宮通りに囲まれた三角形の形をしたエリアです。

「駅が近く」「大通りに囲まれていて」「家賃が手ごろ」というように飲食店にとって条件の良いエリアですから、飲食店が多く出店しており特に高宮通りに近いところに多く分布しています。

この記事をお読みになられている方々の中にも薬院を狙っている方が多くいらっしゃると思います。

ここでは「なぜ飲食店事業者にとって薬院が人気なのか?」について解説していきます。


■居住エリアとして人気が高い

<福岡市で住んでみたい街ランキング>
福岡市人気の街アンケート
※リクルート住まいカンパニー調べ (2017年5月)

<上記アンケートで薬院に住みたいと答えた人の理由>
・おしゃれ/洗練されている
・徒歩や自転車での移動が便利(天神、博多駅への距離が近い)
・学校区のレベルが高い
・飲食店が充実している
・リーズナブルな飲食店が多い

→ 飲食店目当てで来訪する人が見込める数少ないブランド力を持ったエリアということがわかります。


■天神大名などの中心地に比べて家賃が安い

<福岡市内オフィス賃料の比較>
三幸エステート調べ
※三幸エステート調べ(2017年5月)
おそらく薬院・渡辺通の大規模オフィスは城南線や渡辺通り沿いのかなり広くて新しいビルなどがあるため、他のエリアよりも高くなっていますが、20坪~50坪未満では、利便性では薬院が勝る呉服町よりも賃料が安くなっています。


■地下鉄七隈線の利便性向上

地下鉄七隈線
博多駅が薬院と鉄道で繋がることで、西鉄大牟田線と博多駅との連絡がより強固になります。

より一層便利になり、居住地区としてだけでなく企業オフィスや商業施設などの人が集まる社会活動の場としての長期的な発展が期待されています。


■ファミリー層が多く居住するベッドタウンが近い

<福岡市中央区世帯数ランキング>
福岡市中央区世帯数ランキング
薬院は中央区で世帯数、人口ともにナンバーワンのエリア。

(天神など中心地エリアは商業面積比率が高いため居住人口は少なくなります)
近くに居住しているエリア内から安定的な集客が見込めます。


■企業の事業所数が多い

<福岡市中央区の事業所数>
福岡市中央区事業所数
居住している人口が多いだけでなく、商店や企業事業所数が多いために外からの来訪者も他の住宅街に比べて圧倒的に多く、お店の成長と共に幅広い集客ができる点が薬院エリアの強みです。


■まとめ

・天神に近く交通アクセスに優れている
・ほどよく都市化されていて、おしゃれな街並み
・バラエティに富んだ飲食店が多いイメージがある
・中央区では最も都心に近い住宅街であり、居住人口が最も多い
・住宅街にありながら事業所数が天神地区に次いで多い
というように人が集まる要素が多くあるために非常に人気です。

上記のようなエリアのポテンシャルに加えて「天神などの都心ほど競争が激しくない」というイメージを持っておられる方がいらっしゃいます。

薬院地区は天神地区と比べると飲食店数は確かに少ないのですが、個性の強い専門店が多いため、競合店との競争はかなり激しいものになります。
また、長く営業されている専門店も多く、地域外からも常連客が多く流れているため、新規の開店当時は不利な戦いを強いられることが多いでしょう。


【薬院3丁目の交通アクセス】

薬院駅まで徒歩数分で、天神へは徒歩圏内でもありますし、高宮通り~大正通りを通るバスで赤坂・舞鶴方面へも行けます。
博多駅への移動は西鉄バスで城南線を上るという経路があり、都市部へのアクセスが良好です。

西鉄大牟田線薬院駅と地下鉄七隈線薬院駅の接続によって、福岡県南部方面からの玄関口となっていて、学生、通勤者が多く、将来的に地下鉄七隈線の延伸によってキャナルシティへのアクセスも良好となり観光客の来訪に期待が持てるようになります。


【薬院3丁目の人通りについて】

下の地図では薬院3丁目の歩行者数の分布を色で表わしてみました。
(赤>濃ピンク>薄ピンクで歩行者数を表しています)
歩行者数
エリア全体に人の往来が多く、人通りがまったくない通りがありません。
その中でも特に薬院駅周辺、薬院大通交差点に人通りが集中していますが、エリアを囲んでいる3つの路地のいずれも一定以上の人通りがあります。

また、エリアの真ん中を十字に交差する濃ピンクの2本の路地(南北に貫く露切橋交差点を通る路地と、薬院公園に接する東西方面に伸びる路地)にも顕著な人通りがあります。
薬院駅に近いほど、通勤通学者やビジネスマンが多くなり、駅から離れるほど主婦の比率が高くなる傾向があります。


【薬院3丁目の狙い目】

エリアを囲む3つの大通り沿いは交通量が高いですが、その分賃料が坪あたり月額賃料2万円に迫るほど高くなる傾向が非常に高いです。
このため飲食店出店を現実的に考えられる水準の賃料帯となるのは、エリア内を通る小さめの路地沿いとなるでしょう。

その中でも、エリアの真ん中を十字に交差する2本の路地(南北に貫く露切橋交差点を通る路地と、薬院公園に接する東西方面に伸びる路地)が賃料水準も手ごろな場合が多く狙い目となると思います。

隠れ家的な場所での営業も良いですが、個性的な専門店が多いエリアですから、ある程度人目につく場所にお店がないと全く人が来ないという事態になりかねませんので、ある程度人通りがある立地を前提に狙っていっていただきたいです。

また、薬院駅に近いほど通勤者の来店を獲得できるため、業態によっては薬院駅近くの裏通りも狙い目になるでしょう。

逆に薬院大通駅周辺にはスーパーの存在もあり、主婦とビジネスマンが混在する人通りになっています。
女性向けの業態であれば、薬院大通駅周辺が狙い目になると思います。


ここで、皆様の参考になりそうな薬院3丁目地区で人気のお店をご紹介します。
・餃子の李(餃子、中華)
・二○加屋長介(居酒屋、うどん)
・千翠(日本酒バー)
・磯ぎよし(魚介料理)
・ダメヤ薬院店(カレー)
・旬鮨季酒 赤石(寿司)
・恵味うどん(うどん)
・豆家 茜(カフェ)
・ブラッスリーレキップ(ビストロ)
・ばかとあほ 薬院店(焼肉)
・空とぶ豚(韓国料理)
・回kai (カレー)
・黒毛和牛BAKURO(焼肉)
・鉄板焼き 曉(鉄板焼き)


『つどい』
食べログ↓
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400104/40039857/
福岡市中央区薬院3丁目7-30

「場所がわかりにくい」「説明が少ない」「怪しい」など、「つどい」という店名の割に人を寄せ付けない雰囲気を纏っているお店ですが、発信力のある著名な方々から熱い支持を得ている異色の人気店です。
元々は長浜にあったお店ですが、2年ほど前に薬院へ移転してこられました。

このお店の佇まいを見てふらっと入店する人はおそらく稀でしょう。
しかし、このお店の「近寄りがたさ」が、常連さんにとっては自分だけを受け入れてくるような特別感を演出しており、その個性的なメニューも相まって中毒性を持って強烈なファンを獲得できているのだと思います。

とにかく、このお店を知ってしまうと「個性的」という言葉はそうそう使えません。
雰囲気もサービスもメニューも全てが普通ではありません。
一度、来店すればこの店のことが記憶にかなり深く刻み込まれることでしょう。

お店の主なメニューを以下に書き出してみます。
・汁ありのアレ 780円
・汁なしのアレ 680円
・汁なしの本格仕様おみやげ付 プラス180円
・ソレ 680円、大盛り 960円
・夜の匂い 580円
・夜の帝王 700円


このお店に来る人は基本的に「汁ありのアレ」「汁なしのアレ」を目当てに来店来しているのですが、「汁ありのアレ」は某有名カップうどんを、「汁なしのアレ」は某有名カップやきそばをオマージュした料理です。

その再現度は“凄まじい”の一言。
化学調味料などを使用せず、オマージュ元のカップ麺をよりおいしく上品にパワーアップして再現しています。
一見、ネタのようなメニューですが、その本気のクオリティーが強引に唯一無二の商品として成立させています。

「つどい」には店の雰囲気、メニューなど徹底的に異質でオリジナリティに溢れている業態となっていて、競合となる飲食店がほとんど存在しません。
圧倒的にオンリーワンな業態を構築して無理やりに豪腕でブルーオーシャンを築きあげています。

非常に異質なお店で、ニッチでマイノリティな分野を攻めているように見えますが、「汁なし(あり)のアレ」は誰もが一度は食べたことがあるカップ麺をモチーフにしていて、実は広いターゲットを狙える汎用性の高いメニューです。

「つどい」は、独自で個性的な店舗コンセプトによって競合なくマイペースな運営が出来る点と、独創的だが実はターゲットの裾野が広い看板メニューにより、安定した人気店を作れるという稀な事例の店舗です。


『ダメヤ 薬院店』
ブログ↓
http://dameya.jp/
福岡市中央区薬院3丁目7-30

本店を野芥に構えるカレー専門店。
2店舗目となる薬院店が昨年の9月3日にオープンしたわけですが、その場所は非常に分かりにくく知らなければ確実に入ることはないと断言できる程の立地の悪さです。

そんな場所というのは古いアパートの道路側から一番離れた一室。その通路は昼間でも薄暗く不気味な雰囲気です…迷い込んでもまず入ろうと思わないですよね。

そんな場所なのにランチタイムはいつも行列が絶えない人気店です。

店内はカウンターが8席のみ。

ダメヤは店主のこだわりはペースが強いお店です。
注文は店主が聞きに来るまでこちらからは注文できません。
『すいません』とこちらから問いかけても『お待ちください』と流されます。

店内やメニューの写真撮影も禁止になっており、料理のみは撮影が許可されています。

メニューは日によって変わりますがネット上から本日のメニューを確認する事ができます。

気になる料理は、スパイスの香りと強みが癖になるカレーで、多くのカレーファンの方を虜にしています。

また、隠れ家的カレー屋さんと口コミで話題になりSNS等でも爆発的に広まっています。

福岡にもカレー専門店は数多くありますが、こんなに独特の場所とルールがあるのはダメヤくらいでしょう。

店主のこだわりがそのまま他店との差別化になり多くの反響をもたらしてます。

自分のこだわりを強く表現するのはある意味、他人から受け入れられにくいという面もありますが、それを押し通せる、味へのこだわりはダメヤのように大きな反響を作る事ができるというモデル店舗なのかもしれませんね